TEDによる英語学習でTOEIC990点を目指すブログ

おすすめのTEDプレゼンテーションを皆さんへ紹介します!たまに分からなかった英単語をメモしていきます。2018年6月までにTOEICで990点を取ることが目標です!

薬物依存症に対する私たちの誤解と、その危険性について

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皆さんは、違法薬物に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。薬物依存症の人がいたら、その人は犯罪者だから関わりを持ちたくないと思うでしょうか?

 

 

今回は、私たちの薬物依存症(Addiction)に対する誤解についてです。Johann Hariによる"Everything you think you know about addiction is wrong"というプレゼンテーションを紹介します。

 

www.ted.com

  

まず我が国における違法薬物の定義なのですが、大きく「麻薬」と「覚せい剤」に分かれるようです。その他にも「アヘン」や「大麻」がありますが、これらの薬物の特徴や違いについては、以下の毎日新聞の記事で非常に分かりやすくまとまっています。

 

mainichi.jp

 

なぜ薬物依存症になってしまうのか?

 

この疑問に対するJohannの答えですが、結局は人との「繋がり(Connection)」の欠落によって、薬物依存症が引き起こされてしまうということです。プレゼンテーションでは、有名なヘロインを使ったラットの実験を紹介しています。

 

1匹のラットを檻の中に入れて、普通の水とヘロイン入りの水を用意します。すると、ラットはしばらくしてヘロイン入りの水ばかりを飲むようになり、最終的にはヘロイン依存症になってしまいます。

 

次に、同じように檻の中に普通の水とヘロイン入りの水を用意しますが、今度はラットは1匹ではなく複数匹とし、その他にもチーズや遊具など、ラットにとって天国のような環境を用意します。そうすると、ラットは仲間との活動に熱中してヘロインには見向きもしなかったのです。

 

人間もラットと一緒ということですね。人間は他人と心を通い合わせ「繋がる」ことを本能的に求めますが、これができなかった場合には、違法薬物と「繋がる」ことで安心感を得ようとしてしまうということです。

 

しかし、違法薬物で捕まってしまったらさらに社会から孤立しそうという問題

 

最近では元プロ野球選手の清原和博氏が、2016年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けて以来、久々にNumberというスポーツ雑誌で公に姿を現し、激やせしたその変貌ぶりが話題になりました。

 

違法薬物に手を染めたら刑罰を受けるのは当たり前だと、個人的には思ってしまうのですが、人との繋がりの欠落によって薬物依存症が引き起こされてしまうのであれば、前科がつくなり刑務所に入ってしまうと、ますますその状況が加速してしまい逆効果といえます。

 

プレゼンテーションでは、あらゆる薬物を非犯罪化したポルトガルの例が挙げられています。2000年頃の、人口の1%がヘロイン中毒という最悪な状況からポルトガルが脱することができたのは、これまで依存症患者を社会から切り離すために費やしてきた資金を、再び社会に迎え入れるために使う方針に変更したそうです。

 

それは、起業したい依存症患者に対する少額融資であったり、(例えば修理工場に対し)回復傾向にある依存症患者を1年雇用すれば賃金の半分は政府が負担することとするなど、依存症患者に対して朝起きてベッドから出る理由を持たせてあげることで、人生の目的を再発見させる制度が整備されているということです。日本にも更生施設やセラピーはありますが、ポルトガルの方が色々と進んでいそうですね。

 

そもそも、日本人は薬物依存症について無知すぎるのではないのか?

 

とはいえ実際、普通の人は違法薬物なんかに手を染めないですよね(笑)。それは今まで私たちが、両親や学校の先生から、「一度でも薬物をやったら人生終了、廃人になってしまう」と刷り込まれていることも大きいと思います。

 

これに関して、togetterで面白いまとめを見つけました。

 

togetter.com

 

この「砂鉄」という方が仰るには、覚せい剤は分量を守って使用する限り、劇的に集中力やコミュニケーション能力が高まり、ストレスを感じなくなるという絶大な効果がある割に、後遺症はほとんどなく、薬が切れても特に苦しくはないそうです。

 

砂鉄さんが仰るには、と繰り返し前置きしますが、覚せい剤は3日に1度という使用頻度を守れば、耐性はほとんどつかないそうです。結局危険なのは、「覚せい剤で社会的に成功してしまった」ときだ、とこの方は述べています。そうすると、「今日だけ覚せい剤を使って乗り切ろう」から「毎日覚せい剤を仕事前に使用しよう」に代わってしまい、重度の依存症患者の出来上がりというわけなのです。

 

もちろん私は、正しい使用頻度を守れば覚せい剤を使用して問題ないと考えているわけではありません!日本ではよく「ダメ。ゼッタイ。」のポスターを見かけますが、その通りだと思っています。

 

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言いたいことは、日本では、このようなポスターで恐怖心を煽って違法薬物に対する最初のハードルを異常に高くするのみで、実際にそれぞれの違法薬物には使用するメリットがあり、適量ならほとんど害がない(こともあり得る)という知識は一切与えないことです。

 

普通の人は、薄暗い裏通りで怪しい売人から違法薬物を買ったりしません。でもそのような人々が覚せい剤の正しい知識を持っていないと、仲の良い知り合いから貰った「疲れが取れる薬」が実は違法薬物で、気が付いた時には完全な手遅れということも考えられるわけですね。

 

砂鉄さんの、「中間を全部飛ばした雑な知識」という言葉が非常に分かりやすいと思いました。例えば「山に行けば熊のうんこになる」という雑な知識のみを信じた人は、実際に初めてハイキングコースを回るとほぼ100%無事で帰ってくることでしょう。しかしそれで「大したことないじゃん!」と思ってしまうと、いつか本当に熊に殺されてしまうことでしょう。

 

以上です。ありがとうございました。